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パナソニック コネクト、AI追加学習により現場で検知対象の追加が可能なi-PROのAIカメラ新「Xシリーズ」を取り扱い開始

 パナソニック コネクト株式会社は7日、設置現場に応じたAI追加学習を可能とするAIアプリケーションを搭載した、i-PRO株式会社のハイエンドAIネットワークカメラ「Xシリーズ」9機種を、2月から順次取り扱い開始すると発表した。

 新「Xシリーズ」は、基本性能や筐体デザインは従来機種そのままに、AI性能を大幅に強化したモデル。屋外用ボックスカメラ、屋内用ドームカメラ、屋外用ドームカメラで、それぞれ解像度2MP、5MP、8MPモデル各3機種の計9機種を提供する。2MP、8MPモデルは2月、5MPモデルは4月から販売する。

 従来のAIアプリケーションは、人物、車、二輪車など、既に学習済みの対象物のみ検知が可能で、学習されていない対象物は検知できなかった。新開発のAI現場学習アプリケーションでは、顧客の現場で追加学習を行うことで、検知対象の追加や検知精度の改善など、AI動体検知アプリケーションの性能向上が可能。これにより、従来と比べて信頼性の高い解析データの取得や誤報・失報を抑えることが可能となり、野生動物による被害や工場内での接触事故の未然防止、無駄な現場巡回業務の削減などを実現するとしている。このAI現場学習アプリケーションは、新「Xシリーズ」で初めて搭載される。

 新「Xシリーズ」は、現行モデル比で4倍のAI性能、3倍のCPU性能を実現し、最大9つのAIアプリケーションの搭載、最大5つのAIアプリケーションの同時使用が可能。切り替えの手間なく、必要なAIアプリケーションを1台のカメラで運用できる。さらに、アプリ領域を大幅拡張したことにより、高負荷の画像解析をカメラ単体で実現する。

 AI現場学習アプリケーションにより、現場でのAI機能強化が可能。誤検知情報や失報情報を顧客の現場で追加学習し、検知精度改善を実現する。また、今まで標準で識別できた人・車・二輪車以外にも、例えば製造業ではフォークリフトといった特殊車両など、検知したい対象を現場で追加学習させられる。

 50m照射のIR-LEDと光学3.1倍ズーム(8MPモデルは2.0倍)、AIプロセッサーがもたらす画質自動最適化により、夜間でも対象物を明確に撮像可能。セキュリティ面でも、第三者機関発行の電子証明書(Global Sign)のプリインストール、FIPS 140-2 Level 3に認定されたハードウェアの搭載に加えて、カメラの乗っ取りを防ぐセキュアブートをi-PRO製カメラとして初めて搭載。セキュア性能が高い映像監視システムを提供する。