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白浜町、公設サイト利用者への自動リコメンドサービスに「QueenBOT RPA」を採用

AntWorksとNECが提供

 SBI AntWorks Asia株式会社(以下、AntWorks)と日本電気株式会社(以下、NEC)は9日、RPA製品である「QueenBOT RPA」を、和歌山県白浜町の公設サイト利用者への自動リコメンドサービスに提供したと発表した。同サービスは、白浜町が取り組むデジタル田園都市国家構想事業「耐災害ネットワークを活用した転職なき移住の実現」の一環として実施される、公設サイト利用者への企業誘致・ワーケーション推進のために利用されるもので、1月8日から運用を開始している。

 和歌山県の南岸に位置する白浜町では、同地域への移住や企業招致に向け、政府のデジタル田園都市国家構想事業として、耐災害ネットワーク(NerveNet:ナーブネット)整備による減災ネットワークインフラの構築・活用に取り組んできた。

 具体的には、南海トラフ地震が発生した場合の大きな被害が想定されているため、NerveNetを活用した途切れない通信インフラ環境を構築し、既存の観光防災ポータル「しらはまこんぱす」と連携させることで、よりきめ細やかな観光情報と防災情報の提供を実現するなどの施策により、さらなる企業誘致やワーケーションの推進を図っているという。

 そうした中で、今回、AntWorksとの再販契約によりNECが提供したQueenBOT RPAは、白浜町公式HPやNerveNet、しらはまこんぱすの利用者から適切に取得した情報を基にした、企業誘致・ワーケーション推進のための自動リコメンドサービスを実現する、マーケティングオートメーションシステムとして利用されている。

 あらかじめ規定した条件に従い、利用者情報からのリコメンドメール配信対象者の抽出、メール作成・発信といった業務をソフトウェアロボットが代行することにより、担当者の業務を自動化して業務負担を軽減するほか、メールの誤送信や個人情報漏えいといったセキュリティリスクも低減可能になったとのこと。