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シスコ、設定支援などを行うセキュリティ向けAI機能「Cisco AI Assistant for Security」を発表

 米Cisco Systems(以下、シスコ)は6日、AIを活用したセキュリティの新機能「Cisco AI Assistant for Security」を発表した。これは、AIによるクロスドメインの統合セキュリティプラットフォーム「Security Cloud」内で、AIを広く提供していくための大きなステップとなると説明。AI Assistantを利用することで、情報に基づく判断を行い、ツールの機能を拡張し、複雑な業務を自動化できるとしている。

 Cisco AI Assistant for Securityは、最初にCisco CloudのFirewall Management CenterとCisco Defense Orchestratorで提供し、複雑なポリシーやファイアウォールのルールの設定やメンテナンスにおける課題を解決する。担当者は、自然言語を使用して、ポリシーの発見、ルール提案の取得、重複ルールやポリシーの設定ミス、複雑なワークフローの排除と可視性の向上、トラブルシューティングや設定関連の業務の迅速化を図れる。

 また、シスコでは、暗号化されたトラフィックを検査できないことはセキュリティ上の重大な懸念となるが、検査のためにトラフィックを復号するためには大きなリソースが必要で、運用、プライバシー、コンプライアンス上の問題をはらんでいると説明。これに対して、Cisco Secure Firewallファミリー全体で4.1オペレーティングシステムが提供開始となり、Encrypted Visibility Engineにより、AIがさらに強化されるとしている。

 Encrypted Visibility Engineは、サンドボックスのマルウェアサンプルなど何十億件ものサンプルを活用し、暗号化されたトラフィックにおけるマルウェアの存在の可否を判定する。復号の必要なく、トラフィックの送信元のオペレーティングシステムやそれを生成したクライアントアプリケーションを認知できる。