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キヤノンITS、医療DXを実現する医療機関向けサービス「CONASAS」を発表

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は24日、医療DXを実現する新たな医療機関向けサービス「CONASAS(コナサス)」を、2024年2月中旬に提供開始すると発表した。

 ICT技術の進展と新型コロナウイルス感染症などの流行により、現場における医療診療の在り方が大きく変容しており、例えば医療情報の利活用のための電子カルテ普及/電子カルテ情報標準化の環境整備が進められ、また、オンライン診療が広く一般に浸透し、患者の受診行動にも変化が生じている。一方で、2024年4月から医師の働き方改革の新制度として時間外労働の上限規制の適用が施行されることなどから、医療機関においてはデジタルヘルスサービスの活用などを通じた、医療DXの実現が早急に求められているという。

 しかし、依然として実際の診療場面では、デジタルヘルスサービスを十分に活用できているとは言い難い状況が続いており、セキュリティ対策をはじめとしてデジタルヘルスサービスの活用にはいまだ多くの障壁が残っているのが実情だと説明。こうした課題を解決すべく、キヤノンITSは強固なセキュリティ対策を実現するプラットフォームとして、新たな医療機関向けサービスとなるCONASASの提供を開始する。

「CONASAS」概要図

 CONASASは、医療機関内から外部のデジタルヘルスサービスや、希望するサイトに安全に接続できるよう、多層防御による強固なセキュリティ環境を提供する。これにより、さまざまなクラウド型デジタルヘルスサービスも、容易かつ安心して利用できる。

 また、医療現場でも働き方改革、業務効率化が求められているという課題に対しても、CONASASを導入してセキュリティ対策を強固にすることで、各種デジタルヘルスサービスを活用しながら、診療業務の効率化を実現できると説明。さらに、運用をアウトソースすることで、IT人材の確保が難しい場合も少ないリソースでセキュリティ対策が可能になるとしている。

 CONASASの利用料金は月額15万円から。キヤノンITSでは、医療現場におけるデジタルヘルスサービスの活用と普及を通じた医療DXの実現のため、今後もCONASASの内容を順次拡充していき、「保健医療2035」で提言されているように「健康先進国」となるため、より良い医療を提供する体制づくりの一助となれるよう努めるとしている。