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JR九州システムソリューションズ、EAIツール「ASTERIA Warp Core」で人事データの煩雑な二重入力・転記作業を削減

 アステリア株式会社は11日、JR九州システムソリューションズ株式会社(以下、JRQSS)が、企業データ連携(EAI/ESB)製品「ASTERIA Warpシリーズ」のサブスクリプション版「ASTERIA Warp Core」を採用したと発表した。

 JRQSSは、40社を超えるJR九州グループのIT戦略やシステムインテグレーション業務を担当するシステム開発企業で、事業の一環として、主にJR九州グループ内の企業に対して、クラウドで労務管理、人事給与管理、勤怠管理などのシステムを、ニーズにあわせて組み合わせた「クラウドHRコンシェルジュサービス」を2021年7月から提供している。

 しかし同サービスを利用する際には、クラウド人事労務ソフトウェア「SmartHR」と人事・給与系ツール「ePro_St@ff」に、同様の情報を二重入力する必要があったほか、更新時にも二重の修正作業が必要なため、ある導入企業(サービス業、2000名規模)では、年間100時間超の入力工数がかかることが課題だったという。

 そこでJRQSSは、アステリアのデータ連携ツールであるASTERIA Warp Coreに着目し、データ連携基盤をノーコードで容易に構築できること、あらかじめ装備されている100以上のアダプターやテンプレートにより、多種多様なシステム等との連携が可能で、SmartHRやePro_St@ffとの連携実績も豊富なことから、同製品の採用を決定した。

 SmartHRへ入力された情報は、ASTERIA Warp Coreを介してePro_St@ffへ自動連携され、人事情報の登録や更新時における二重入力問題が解消されたため、導入企業での大幅な作業時間削減を実現したとのこと。また、社員数が多く膨大なデータ登録・更新作業が発生する企業、また短期雇用が多い企業においても、効率的な人事労務業務を実現することにつなげているとした。

 さらには、二重入力問題を解消した「転記作業自動化システム」を、ASTERIA Warp Coreを用いてノーコードで開発。非IT人材によって構築を行えたことから、コーディングを主体としたスクラッチ開発と比べ、70%ものコスト削減を実現したとしている。

 JRQSSでは今後、人事労務管理業務の効率化に向けた人事DXを推進するとともに、クラウドHRコンシェルジュサービスの幅広い業界への販促を強化していく方針だ。