ニュース

シスコとNutanix、ハイブリッドマルチクラウドの展開促進に向けた戦略提携を発表

 米Cisco Systems(以下、シスコ)と米Nutanixは現地時間8月28日、ITの刷新とビジネス変革に向けた包括的なハイパーコンバージドソリューションの提供により、ハイブリッドマルチクラウド展開を促進する国際的な戦略提携を発表した。

 両社は、マルチクラウドの複雑化に伴い、IT部門は業務に関する大きな障壁やサステナビリティおよびセキュリティに関する喫緊の課題に引き続き直面していると説明。今回の新たな提携により、ベストインクラスのクラウド運用モデル、柔軟性、自動化されたレジリエンスとカスタマーサポートを組み合わせ、インフラやアプリケーションの提供を国際規模で簡素化、加速化することで、これらの課題に対処するとしている。

 提携では、新たにシスコのSaaSマネージドコンピューティングおよびネットワーキングインフラストラクチャ(Cisco Unified Computing System with Cisco Intersight)と、Nutanix Cloud Platform(Nutanix Cloud Infrastructure、Nutanix Cloud Manager、Nutanix Unified Storage、Nutanix Desktop Services)を組み合わせ、シスコの市場参入経路を活用してシスコが販売を行う。

 これにより、販売から構築、管理、サポートまで一気通貫した検証済みの完全に統合されたソリューションを、エンドツーエンドでシームレスに活用できると説明。Cisco UCSのラックサーバーやブレードサーバーに対応し、柔軟な展開が可能としている。Cシリーズサーバーを皮切りとして、将来的にはUCS Xシリーズにも対応予定。シスコの最新サーバー(UCS)、ネットワーキングおよびセキュリティ(ACI)、管理ソリューション(UCS Manager、Intersight)と Nutanix Cloud Platformソフトウェアを統合して提供する。

 Nutanix Cloud Platformは、データセンター、エッジ、パブリッククラウドのアプリケーションやデータを、単一プラットフォームで稼働できる一貫したクラウド運用モデル。ミッションクリティカルなワークロードからAIによるイノベーション、性能、リニアな容量拡張まで、アプリケーション展開の対応を最大化するため、自己修復型ノードによりレジリエンスを一から提供し、永続ストレージをネイティブに統合する。

 シスコとNutanixは、グローバル営業部門や世界中のパートナーを通して、ベストインクラスのテクノロジーを融合した新しいエキサイティングなソリューションの提供を、市場参入で連携しつつシスコの主導で開始すると説明。ソリューションは今後90日以内に提供開始予定としている。