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Microsoftが8月の月例パッチ公開、74件の脆弱性を修正

 日本マイクロソフト株式会社は9日、8月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。

 対象となるソフトウェアは、Windows、Office、SharePoint、Exchange Server、Microsoft .NET、Visual Studio、Dynamics 365、Azure関連のソフトウェア、Windows Defender Antimalware Platform。また、Microsoft Edgeは、月例の修正パッチとは別のタイミングでアップデートが行われている。

 これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10、Windows Server 2022/2019/2016/2012 R2/2012)およびOffice。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで74件、うち最大深刻度が“緊急”のものが6件。

 今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「.NET and Visual Studio Denial of Service Vulnerability(CVE-2023-38180)」については、既に脆弱性の悪用が確認されているという。また、また、7月に修正された、WindowsやOfficeが影響を受ける脆弱性「Windows Search Remote Code Execution Vulnerability(CVE-2023-36884)」につながる攻撃チェーンを阻止する、「Microsoft Officeの多層防御機能の更新プログラム(ADV230003)」が公開されている。