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バルテス、より正確な進捗管理を行えるテスト管理ツール「QualityTracker」の正式版を提供開始

 バルテス株式会社は3日、4月3日よりオープンβ版として提供してきたテスト管理ツール「QualityTracker」の正式版を提供開始したと発表した。

 QualityTrackerは、クラウドベースでテスト実行時の進捗管理、テストケースの管理が可能になるツール。コストの観点からプロジェクトを進捗管理するEVM(Earned Value Management)を採用し、工数=仕事量ベースで管理している点が特徴で、各テストの進行状況がリアルタイムで表示され、正確な進捗管理が行えるという。

 また、従来はExcelファイルなどで属人的に管理されていたテストケースを、データベースで機能や観点とひも付けた状態で管理することによって、テストケースの資産化を実現。開発工程における検証作業の、全体的な時短効果を見込めるので、管理者のコスト削減効果が期待されているとのこと。

 従来、同ツールはオープンβ版で提供されてきたが、今回の正式版リリースにあたっては、ユーザーインターフェイスの見直しに加え、多数の機能改善が実施された。

 具体的には、テスト実施予定日の一括登録が可能になり、大量のテストケースに対応できるようにしたほか、任意の条件でチケット表示にフィルタリングをかけられるようになったため、見やすさが改善した。

 さらに、管理者のみ使用可能だったBTS(Bug Tracking System)連携設定を一般ユーザーも取り扱えるように改善。それに伴って、3種(Jira、Azure DevOps、GitHub)のBTS連携を追加している。このほか、他テスト管理ツール、Excelテストケースからのデータ移行が可能になっており、テストケース・実施日・結果を取り込めるようになった。

 なおQualityTrackerは、バルテスのテスト自動化ツール「T-DASH」と連携させることが可能で、両ツールの連携により、テスト自動化プロセスを取り入れたテスト進捗管理を行えるので、テスト工程にかかる時間と手間を大きく削減するとしている。