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Synology、デュアルコントローラー構成のストレージキット「UC3400」「SA3400D」を発表

UC3400
SA3400D

 台湾Synologyは22日、エンタープライズ向けデータ管理ソリューションのラインアップとして、デュアルコントローラーにより可用性を高めた2Uラックマント型ストレージキット「UC3400」「SA3400D」を発表した。

 UC3400は、デュアルコントローラー設計のアクティブ/アクティブ構成に対応する、ミッションクリティカルなSANシステム向けの製品。仮想化に狙いを絞ったソリューションで、iSCSIとFibre Channelにおいて信頼性の高いハイアベイラビリティのブロックストレージを提供する。アクティブ-アクティブデュアルコントローラーアーキテクチャは、瞬時のフェイルオーバーを可能にし、重要なシステムやサービスのためにダウンタイムのないソリューションを求める用途に適している。

 また、UC3400には、厳しい規制に準拠するためのデータ保護機能が組み込まれており、自己暗号化ドライブのサポートにより、物理的な損失や盗難からデータを保護し、スナップショットをオフサイトへ複製することで、マルウェアや物理的な災害に対する保護を提供する。

 SA3400Dは、デュアルコントローラー設計のアクティブ/パッシブ構成に対応し、信頼性と効率性をコンパクトなシステムにまとめたソリューション。分単位のフェイルオーバーをサポートし、サービス停止の可能性を最小化する。ハイブリッドストレージアレイをサポートすることで、SA3400DはSSDのスピードとHDDの効率性を組み合わせて活用でき、さまざまなワークロードに対応する。

 また、SA3400Dは、SynologyのDSMオペレーティングシステムをサポートしており、自社およびサードパーティのさまざまなソフトウェアパッケージによって強化された機能を提供する。

 データおよびシステムのバックアップのためのSnapshot ReplicationとHyper Backupに加え、SynologyのActive Backup Suiteは、Windows、macOS、Linuxエンドポイント、仮想サーバー、クラウドアプリケーションの組織レベルのバックアップを管理する直感的なソリューションを提供する。さらに、SA3400DはSynologyの包括的なオンライン生産性向上アプリケーションを使用して、離れたチームが共同作業やファイル共有を行えるようにする。

 日本では、株式会社アスクがUC3400とSA3400Dの取り扱いを発表した。予想市場価格(税込)は、UC3400が140万5000円前後、SA3400Dが157万1000円前後。