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CTC、企業の非財務情報やESGデータを提供するアスタミューゼと金融機関の投融資業務を支援するデータ利活用サービスを開発

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は24日、企業の非財務情報やESGに関するデータ(以下、ESGデータ)の提供サービスを手掛けるアスタミューゼ株式会社と業務提携契約を締結し、金融機関の投融資業務を支援するデータ利活用のサービスを開発すると発表した。

 共同で開発する金融機関向けの情報提供サービスは、アスタミューゼが保有する、一般企業の非財務情報やESGデータをもとに、CTCが金融機関ごとに互換性の高いファイル形式に整えて配信する。ESGデータをグラフィカルに可視化するダッシュボードや、データ連携のためのAPIなどの機能も開発する。金融機関は、企業のESGデータを自社システムに容易に取り込めるようになり、データ活用を通して迅速なESG投融資の判断が可能になる。

 アスタミューゼは2005年の設立以降、世界193カ国、7億件を超える投資情報や特許・論文などを蓄積したデータベースを構築し、成長市場と技術分野を独自に分析・評価したデータを提供している。また、新規事業のアイデア創出や市場分析、M&A、事業化支援、経営の意思決定など、幅広い分野においてコンサルティング事業も手掛けている。

 CTCは、データの収集・整形・分析を行う大規模なデータ分析基盤の構築実績があり、蓄積した顧客のデータ利活用を支援する人材育成にも取り組んでいる。

 アスタミューゼとCTCは、今夏からのサービス開始を目指して共同開発を進め、機能拡充も図りながら、金融機関のESG投融資をサポートしていくとしている。