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クレオ、企業の分散購買業務を支援する購買統制クラウドサービス「トラミル」

電子化とコンプライアンス対応の課題をまとめて解決可能

 株式会社クレオは22日、全社員が適切かつ効率的に購買業務を行うための購買統制クラウドサービス「トラミル」を、同日より提供開始すると発表した。企業間取引の電子化(ペーパーレス化)を促進するとともに、法令順守・監査対応といったコンプライアンス対応を同時に実現し、改正電子帳簿保存法やインボイス制度の対策を円滑に行えるようになるという。

 改正電子帳簿保存法やインボイス制度を背景に、ペーパーレス化に向けた購買業務のシステム化が進んでいるが、発注元を特定しない「分散購買」の場合、システム利用者が全社に渡るため、システム導入だけでなく、法令順守のチェックスキームなど、コンプライアンス対策も全社レベルで並行する必要があるという。

 今回発表されたトラミルは、見積もり依頼から購買承認、支払い依頼などの購買プロセスをクラウド上で行えるサービスで、こうした課題の解決を支援できるという。具体的には、分散購買では、見積もり・発注・支払い依頼などのフローは発注元ごとにさまざまであるが、購買プロセス(業務手順)は、業種・企業規模に関わらず共通となる点に着目。全社に分散している購買業務において、管理したい“本部”と“各現場(発注元)”を共通化した「正しい購買プロセス」でつなぐことで、分散購買のシステム化を容易に実現するとした。

 また、各現場がそれぞれで運用している購買業務のプロセスを可視化することで、発注前の不要な購入抑止(コストコントロール)が容易になるほか、証跡や運用歴、取引関連書類を一元管理する仕組みにより、情報の検索性や閲覧性を高め、内部監査・税務調査対応の質を向上させている点も特長とのこと。

 さらに、システム連携から購買オペレーションまで、担当者の業務効率化を支援する機能も搭載した。

 価格は、月額5万円から。なお、料金は発注明細数に応じて変動するとのことだ。