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NTTデータ、銀行向けに保険料振り込み手続きのペーパーレス化サービスを提供

 株式会社NTTデータは21日、銀行の保険商品販売における保険料振り込みをペーパーレス化するサービスを、2023年11月に提供開始すると発表した。統一仕様のデータ連携により、生命保険会社と銀行が振り込み手続きをペーパーレス化するのは、両業界で初の取り組みになるという。

 サービスは、銀行による保険販売業務の保険料振り込み手続きをペーパーレス化するもので、サービスの利用により、振込先相違や金額誤りなどの削減による事務のさらなる堅確化や、タブレット化/ペーパーレス化による顧客の記入負担軽減、手戻り防止や業務フローの効率化による営業店/本部事務の省力化、渉外員の顧客提案やヒアリングにかける活動時間の拡大などが見込めるとしている。

保険料振り込み手続きのペーパーレス化に伴う変化と効果

 サービス構成は、1)保険窓販フロントゲート/保険会社共同ゲートウェイによる統一仕様での新たなデータ還元(振込先口座・金額・振込人/契約者名など)、2)保険窓販フロントアプリにおける保険料振り込みのペーパーレス手続き機能/勘定系システムなどへの連携インターフェイス――の2点からなり、1)の保険料振り込み向けデータ還元のみの利用も可能。また、各行が保険窓販フロントアプリ以外のシステムで保険料振り込みのペーパーレス手続き機能を実装する際は、2)における業務フローを参考情報として提供する。

サービス提供範囲

 2023年11月には、ファーストユーザーとして株式会社池田泉州銀行がサービスの利用開始を予定。また、池田泉州銀行の利用開始に合わせて、複数の生命保険会社のデータを、保険窓販フロントゲート/保険会社共同ゲートウェイより還元する。池田泉州銀行では、該当保険会社の商品購入時の顧客手続きが簡略化される。

 NTTデータは、「銀行保険販売手続きの完全ペーパーレス化」「保険募集キットのペーパーレス化」によるSDGsへの貢献ならびに保険業界、銀行業界双方の業務効率化を目指しており、今回のサービスはこれらの達成に向けた1ステップであり、引き続き保険業界/銀行業界をつなぐことで、保険販売業務のデジタル化を加速していくとしている。