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NECファシリティーズ、異常予兆検知を付加した非常駐型のインフラ設備保全サービスを提供

 NECファシリティーズ株式会社は3月31日、非常駐で行う各種インフラ設備の点検・保全管理業務において、設備の異常予兆検知技術を組み合わせた保全サービスを提供開始すると発表した。施設の規模が比較的小さい、あるいは工場が近隣に分散しており常駐が難しいといった事情から、施設管理業務の常駐拠点設置が困難な企業や、施設管理業務アウトソーシングのスモールスタートを希望される中部地区から提供を開始するという。

 NECファシリティーズでは、企業の工場に常駐して電気、ガス、空調、水処理など、各種インフラ設備の安定稼働を見守る施設管理業務のアウトソーシングサービスを提供している。また、IoT・AI技術を活用した設備の異常予兆検知システム「NEC DFM Presagio」の実証実験や点検・保全管理業務の効率化などにも積極的に取り組んでいるとのこと。今回はこうした経験や成果を生かして、施設管理業務をアウトソーシングする選択肢を広げるため、新サービスを提供するという。

 なお現在は先行的に、電子部品メーカーの検査事業を展開する企業に導入しており、県内2カ所の事業所で24時間365日稼働する水冷式の冷却塔、冷却水ポンプの異常予兆検知を行っている。同社での設備管理者は1名のみで、主業務を別に持つため、それぞれの事業所のトラブル発生は悩みの種だったとのこと。

 同社においてNECファシリティーズでは、リモート管理による初動対応や調査支援の有用性を評価してもらい、施設管理業務アウトソーシングの仕様の策定・改善を行うとしている。

 なお具体的なサービスとしては、月1回の巡回点検と設備ごとに定めた定期メンテナンス、遠隔監視を提案したほか、2つの事業所の冷却水ポンプに振動センサーを設置し、24時間365日の振動測定を行うとのこと。この測定データについてはクラウド上で収集・分析し、冷却水ポンプの運転状態の異常兆候を把握するとしている。