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パナソニック プロダクションエンジニアリング、製造業向けのMESソリューション「MP-Connect」を提供

 パナソニック プロダクションエンジニアリング株式会社は29日、製造業向けのMES(Manufacturing Execution System:製造実行システム)ソリューション「MP-Connect」の提供を4月に開始すると発表した。

 MP-Connectは、MESの基幹となる、生産資源などの「工場管理」や生産の作業手配などの「作業指示」、工程管理などの「製品管理と制御」に加え、在庫やエネルギー管理などの「スマート工場機能」を1つのソリューションとしてまとめたパッケージとして提供する。

 パナソニックグループのモノづくりで培ってきたPPEのMESノウハウが詰まったパッケージ群と、カスタマイズ性が高いノーコード・ローコード技術と融合した現場主体で活用できるインターフェイスで、モノづくりの変化や利用シーンに柔軟に対応でき、現場カイゼンループを高速に回すことができる。老朽化に伴う設備入れ替えや、生産機種の変更・省人化などによる運用変化に対応し、「ここを確認したい」「少しだけ変更したい」を、顧客自身で実現できる。

 現場や経営のスタイルに合わせた最適提案が可能で、現場の見える化からスタートし、データの収集・活用を行い、現場に合わせてステップアップ導入できる。少額の投資で始められ、成果が上がりやすい検討事項から着手できる。

 導入例としては、ドラム式洗濯機の製造工場であるパナソニック株式会社くらしアプライアンス社ランドリー・クリーナー事業部の製造ラインの新規立ち上げにおいて、設備から自動で実績データ収集を行い、抜き取り検査や異常検知など、人作業や判断に関わる情報もデータ収集し、活用できる環境を構築。MP-Connectのコンセプトでもある「現場ファースト」で自ら育てるDXとして、タブレット入力端末では検査項目などモノづくりの変化に対応できる入力設定機能、データ分析においては利用シーンに柔軟に対応できるBIツールを導入し、製造現場のDX化に貢献しているという。