マイクロフォーカス、クラウド支出を最適化する「HCMX FinOps Express」を提供

　Micro Focus（以下、マイクロフォーカス）は米国時間6日、クラウド支出を最適化するソフトウェア「Hybrid Cloud Management X FinOps Express（以下、HCMX FinOps Express）のリリースを発表した。

　HCMX FinOps Expressは、クラウド投資の財務管理向けに設計され、想定外の支出を回避して、クラウド支出の最適化を実現する。

　クラウド全体の支出最適化に向け、Amazon Web Services（AWS）、Microsoft Azure、Google Cloudのクラウド支出を完全に一元化して可視化する。これには、ITコストのショーバック、およびプロジェクト、ビジネスユニット、コストセンターへのクラウド支出のマッピングが含まれる。

　非効率項目の特定として、支出の急増や非効率項目を示すレポートにより、アイドル状態のクラウド上のリソースや、過剰なサイズまたは過剰にプロビジョニングされたリソースを特定できる。

　また、予算策定用内蔵モジュールを活用することで、エンジニアリングチームやその他のチームにまたがる財務責任レイヤーを追加できる。

　さらに、AIによる予約プランレコメンデーションの自動作成により、クラウド料金を引き下げ、最大72％のコスト削減を可能にすると説明。主要なクラウドベンダーのサービスを一つのカタログに統合し、コストのかかるオプションや条件に合わないオプションを除外しながら支出限度を運用することで、想定外の支出を未然に防ぐとしている。

　HCMXの一部であるHCMX FinOps Express は、マルチクラウドの設計とプロビジョニング、ポリシーベースのコンプライアンス、ハイブリッドクラウドサービスのライフサイクルオーケストレーションも備える。クラウド移行とデジタルトランスフォーメーションが戦略的なビジネス変革を推進する中、HCMX FinOps Expressは、コスト効率の高いクラウド移行をサポートし、クラウド支出を最適化して、最終的にはIT総所有コストの削減に貢献するとしている。

　HCMX FinOps Expressは、既にサービス提供を開始しており、国内提供も開始している。