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オムロン、現場データ活用基盤「i-BELT Data Management Platform」を用いたサービスを提供

 オムロン株式会社は18日、現場データ活用基盤「i-BELT Data Management Platform(以下、i-DMP)」を開発し、現場データ活用サービス「i-BELT」に組み込み、サービス提供を開始した。

 i-BELTは、生産現場にあるデータを活用し、その収集から見える化・分析、そして制御へのフィードバックを行うことで、課題を解決するサービス。オムロンでは、i-BELTサービスをよりスピーディに提供し、課題解決ソリューションの継続的な進化に貢献するサービスとして、i-DMPを開発した。

 i-DMPは、多様なネットワークやリージョナルデータベース(RDB)、FA機器と簡単に接続でき、既存システムや各社PLC情報など、現場に点在するデータを必要に応じてエッジ領域でリアルタイムに収集・蓄積し、一元管理できるサービス。クラウドなどを使用しない、スモールスタートで製造現場でのデータ活用が可能。i-DMPの拡張性の高さを活用し、設定したゴールや進化シナリオに応じて段階的に機能を拡張し、現場へ展開できる。

 オムロンが製造現場で培ったナレッジを組み込んだ50種類以上の豊富なマネジメントソフトや部品を活用することで、エッジ領域で収集したデータを現場課題に合わせて、現場の状態の変化を簡単に可視化できる。顧客の目的に最適化したデータ活用の仕組みをスピーディに実現し、潜在する課題までも顕在化、アクションへつなげられるとしている。

 例えば、人作業が多い現場では、作業者の動線、動作や作業内容の分析など、原因対策の具体化に向けてデータ分析による要因特定を行い、全体最適を見据えた改善サイクルの仕組み化に貢献する。

 エッジ領域で多様なデータを収集・蓄積し、一元管理を可能にすることで、データ分析を通して製造現場で自動化すべき領域を特定、さらに制御へのフィードバックも可能にする。多様化・複雑化する課題に対しても、オムロンがモノづくり革新コンセプト「i-Automation!」により創出・蓄積してきた250を超える革新的なアプリケーションの現場実装や、AI(人工知能)の活用などにより、現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進め、現場革新を支援するとしている。

i-DMPアーキテクチャー