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富士フイルムビジネスイノベーション、顧客接点データを統合・分析するマーケティングDXサービスを提供
2022年1月12日 12:11
富士フイルムビジネスイノベーション株式会社は12日、顧客接点から得られる購買履歴や行動履歴、顧客属性などのデータを統合・可視化・分析し、企業のマーケティング領域でDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援するサービス「Marketing Cockpit」を発表した。価格は個別見積もりで、同日より提供を開始する。
「Marketing Cockpit」は、富士フイルムビジネスイノベーションがクラウド上にて開発した独自のシステム基盤を利用し、オンラインとオフライン、それぞれの顧客接点から得られる購買履歴や行動履歴、顧客属性などのデータを統合して、顧客行動や販促効果を可視化・分析するサービス。さまざまな顧客接点のデータを俯瞰(ふかん)し、より適切な対象顧客や施策を明らかにして、サービスの利用企業に提案するという。
具体的には、まず、Marketing Cockpitのシステム基盤により、ECサイトや店舗(POS)の購買データ、Webサイトやアプリの行動データ、CRMシステムの顧客属性データなどを統合し、顧客行動や販促施策の効果を可視化・分析する。利用企業は、その結果として提供されるレポートを参照することで、販促目標に対する課題を把握して、対策を検討できるようになるとした。
さらに、自社開発のAIが複雑な顧客属性や行動履歴を解析し、顧客をセグメント化する機能を備えており、例えば、デジタル広告の配信やDMの発送に有効なセグメントと顧客リストを抽出して提供することにより、より適切な対象顧客を把握して販促効果の向上につなげられるという。
また、Webサイトへの訪問者の閲覧行動に合わせ、パーソナライズされたコンテンツを適切なタイミングで自動表示させるといったWebサイト改善も可能になるほか、顧客ごとにユニークなQRコードを発行してDMに付加し、Webサイト流入後の行動を計測するような、オンライン・オフラインの連携施策も支援できるとしている。
なお、サービスの利用にあたっては、富士フイルムビジネスイノベーションのシステムエンジニアがそれぞれの企業に応じたシステムの設定・運用を行ってくれるため、企業側では、データを統合・分析するための新たなシステムやツールの導入は不要で、IT技術者が不在でもサービスを利用できるとしている。