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チェックインから会計までをLINEで行える富士通Japanの新サービス、尾道国際ホテルが運用開始

 富士通Japan株式会社は24日、山陽工業株式会社が運営する尾道国際ホテルが、ホテルのレセプション業務において非接触・非対面を実現する「FUJITSU Enterprise Application GLOVIA smart ホテルSaaS ノータッチステイサービスオプション」(以下、ノータッチステイサービス)を、同日より運用開始したと発表した。

 コロナ禍において人と人との物理的な接触を減らすための対策が求められる中で、尾道国際ホテルでは、スマートフォンのチャット機能を利用し、宿泊者がホテルスタッフとコミュニケーションできるサービスを提供するなどの取り組みを行ってきた。

 今回はさらに、レセプション業務において非接触・非対面を実現するノータッチステイサービスを導入。ホテルのフロントでチェックインなどの手続きを行うことなく、より安心・安全かつ便利に宿泊できるようになったという。

 具体的には、宿泊社が尾道国際ホテルのLINE公式アカウントを友だち登録した上で、LINE公式アカウントのトークルーム上にあるアカウント登録ボタンから専用ページにアクセスし、氏名やメールアドレスなどを入力すると、サービスを利用できる。

 宿泊者は、ホテルに到着するまでに、LINE公式アカウントのトークルームから予約一覧メニューを選択し、「お客様情報」の入力と電子署名の登録を済ませておくと、ホテル到着後は、フロントに設置されたQRコードリーダーに、QRチェックインメニューのQRコードをかざすだけでチェックインが完了する。

 またチェックアウトについても、滞在情報メニューのチェックアウトボタンをタップするだけで完了。代金の支払いについても、トークルームに表示される滞在情報メニューの精算ボタンから、各種クレジットカードや電子マネーなどの決済代行業者のページに遷移し、キャッシュレスで行えるとのこと。

LINE経由でのノータッチステイサービスの利用画面

 なおノータッチステイサービスでは、宿泊者の滞在中に、LINE経由でアンケートに回答できる機能も提供しており、紙のアンケートを介さず、非接触でアンケートの収集が可能。宿泊者は手持ちのスマートフォンから手軽に回答できるため、紙のアンケートに比べて高い回収率が期待できるほか、宿泊者の声をリアルタイムに収集できることから、客室の清掃状態やスタッフの対応などについて、滞在中に素早く宿泊者の要望に応えられ、顧客満足度の向上にもつなげられるとした。