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キヤノンITS、中堅企業のセキュリティ運用を支援するSOCサービスを提供

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は14日、セキュリティ脅威の監視や分析によりインシデント対応を行い、中小企業のセキュリティ運用を支援するSOCサービスの提供を開始した。

 キヤノンITSでは、不正アクセスやサイバー攻撃の高度化、巧妙化や、テレワークの普及による働き方の多様化、クラウド利用の拡大などにより、企業には機器のログ情報を通じてセキュリティ脅威の監視や分析などを行う、高い専門性を有するSOCが求められていると説明。一方、SOCを導入して運用するためには、広範囲に及ぶセキュリティの専門知識が必要であり、企業内の担当者の業務負担やコストは膨大なものとなり、特に中堅企業ではSOCの導入・運用に踏み出せていないケースが多いという。

 こうした状況を受け、キヤノンITSでは、専任技術者の確保に課題を抱える中堅企業に向け、セキュリティ対策の初めの一歩として、「UTMセキュリティ運用支援サービス」および「UTMセキュリティ運用支援サービス(Light)」を提供する。また、サービスの提供に向け、株式会社セキュアヴェイルとの協業を開始する。

UTMセキュリティ運用支援サービス 概要図

 サービスは、フォーティネットのUTM製品「FortiGate」向けの運用を支援するもので、通常版とLight版の2種類をラインアップする。

 通常版では、「監視/設定変更/障害対応」から「ログの収集/脅威分析/セキュリティインシデント対応」まで、幅広いセキュリティ運用支援サービスを提供。Light版では、運用の必須機能に絞った安価な運用支援サービスを提供する。それぞれ、問い合わせ窓口は24時間365日で対応し、セキュリティ対策への業務負荷や運用コストの軽減を実現する。

 サービスの価格(税別)は、通常版が1台あたり月額20万円から、Light版が1台あたり月額2万円から。

 キヤノンITSでは、今回のFortiGate向け運用支援サービスに続き、今後も顧客に寄り添ったSOCサービスの提供を予定しており、セキュリティ製品の運用に課題を抱えている顧客を支援していくと説明。5年後までに、SOCサービスで年間売上高10億円を目指すとしている。