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SCSK北海道、生産管理機能を追加した食品製造販売業向けクラウドERP「TABECLA」新版

 SCSK北海道株式会社は3日、中堅・中小企業向けの食品製造販売業向けクラウドERP「TABECLA(タベクラ)」において、生産管理機能を追加した新版を提供開始したと発表した。

 TABECLAは、食品製造販売業の業務プロセスを一元管理するERPシステム。SCSK北海道では、北海道の主力産業である食品製造販売業を支援するため、受発注機能と販売・在庫機能を標準搭載したクラウド型ERPシステムを2017年から提供開始しており、2020年12月にはTABECLAとして正式リリースしていた。今回はさらに、利用企業の製販分離体制に対応すべく、食品製造工場向けに特化した機能拡張として生産管理機能を標準搭載したという。

 在庫管理を軸とし、仕入・生産・出荷業務を一元管理することで、部品在庫・製品在庫のリアルタイム管理が可能。またECやFAX、電話といった取引先からの受注データの連携に対応するほか、自社で生産し直営店にて販売している企業では、店舗から製品の在庫を確認し、注文することもできる。

 これにより、受注から売上・請求管理、仕入先に対する支払管理といった、販売管理業務の一元管理を実現した。モノ・カネの流れの両面を管理し、業務として分離した製造部門と販売部門をシステム側で一元管理する構成により、店舗業務の効率化と工場側の生産精度向上をサポートするとしている。

 さらに、オプションのBI(分析)機能を活用することで、受発注データや在庫推移、店舗の売上情報など、TABECLA上にあるデータの見える化と分析が可能になるとのこと。

 なお、システム化計画段階から業務内容のヒアリングを実施し、利用企業の特殊な業務や要望に合わせたカスタマイズも可能。個別の機能を柔軟に選択できるため、コストを抑えたスモールスタートでの導入や、システム導入時に掛かる要件定義・導入支援などの初期費用を月額サービス利用料に含めた導入にも対応するとした。

 価格は、サービス利用料が月額15万円から(最小50ユーザーから)。BI機能は月額6500円から(最小1ユーザーから、データ構築費用は別途)。