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TIS、AI-OCRとRPAによる経理部門向け「請求書支払業務自動化サービス」を提供
2021年8月30日 16:20
TIS株式会社は30日、企業の経理部門に特化し、請求書支払プロセスを自動化する「請求書支払業務自動化サービス」の提供を開始した。
請求書支払業務自動化サービスは、経理業務に特化したAIソリューションと、RPAおよび経理向けRPAテンプレートを組み合わせ、経理担当者が行う請求書支払プロセスを電子化・自動化する仕組みを提供する。
従来のAI-OCR製品では、証憑の種類ごとに支払金額などの項目位置を事前定義することが必要となっていたが、サービスではファーストアカウンティング株式会社の経理業務に特化したAIソリューション「Robota」を採用。経理特有の証憑書類の形式をあらかじめ学習したAIを活用し、事前定義の必要なく項目値の読み取りを可能にする。また、AIが読み取った値を自動で確認するロジックチェックなどの機能を備え、確認作業を大幅に効率化する。
経理向けRPAテンプレートは、TISの「ハイパーオートメーション実現サービス」を、請求書支払プロセス向けに特化・カスタマイズした。AI-OCRの呼び出しや、AI-OCRの読み取り結果と申請内容の不一致検知、支払期限の遅延チェック、申請内容の不備確認、AI-OCRやRPAのみで判断できない場合の人へのエスカレーションなどの機能を組み込んでおり、請求書支払プロセスのリアルタイムな自動化を実現する。
これらの機能により、システム的な全件チェックを実施することで、二重支払や請求書の使いまわしによる不正請求を防止。AI-OCRを活用することで請求書のペーパーレス化を図るとともに、担当者のリモートワークを実現します。
また、記入漏れや二重登録などの人的ミスをシステム的に防ぐことで、手戻りにかかる業務コストを削減。請求書支払プロセスの大半が自動化されるため、繁忙期における要員追加や残業の発生を抑制しつつ、これまでと同等なサービスレベルを維持できるようにする。
請求書支払業務自動化サービスの販売価格は600万円(税別)から。TISでは、請求書支払プロセスの電子化を検討されている顧客に対して、請求書支払業務自動化サービスを提供し、今後3年間で30社の導入を目指す。