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富士通、製薬や医療機器メーカーの治験業務を効率化するSaaS型ソリューション「tsClinical DDworks NX」を提供

 富士通株式会社は26日、製薬、医療機器メーカーの治験業務を効率化するSaaS型ソリューション「FUJITSU ライフサイエンスソリューション tsClinical DDworks NX(以下、DDworks NX)」を提供開始した。

 DDworks NXは、医療機関や製薬、医療機器メーカーで行う治験業務の各段階において、これまで紙媒体でやり取りが行われていた治験文書をデジタル化するとともに、医療機関向けSaaS型ソリューション「tsClinical DDworks21/Trial Site(以下、Trial Site)」と連携することで、医療機関と製薬、医療機器メーカー間でやりとりされる治験に関する文書を、リアルタイムで確認可能とする仕組みを提供する。

 また、DDworks NXおよびTrial Siteそれぞれにおいて、治験文書のやり取りをしたエビデンスを発行することも可能。これにより、従来、製薬、医療機器メーカーの担当者が、医療機関へ直接訪問して行っていた紙媒体での治験文書に関する業務をデジタル上で完結でき、人件費や書類管理のコストの削減、治験従事者の働き方改革に貢献する。

 DDworks NXは、製薬、医療機器メーカーと医療機関が連携するための機能を標準実装しており、個別システム構築は一切不要なため、システム構築、運用面でのコスト削減にも寄与する。

 さらに、利用画面の日本語、英語切り替え機能の追加により、増加する国際共同治験への対応や翻訳作業の負荷を軽減。ユーザーエクスペリエンスについては、EdgeやChromeなどのブラウザーに対応したWebデザインに刷新することで、操作性などのアクセシビリティを向上したほか、専用ビューアーでのみ参照可能だった帳票のPDF化により、情報の保存性、汎用性を向上した。また、最大20カ所以上の設定が必要だったクライアントPCにおける複雑な事前設定を1カ所に簡素化することで、利用者の追加やクライアントPC入替時に発生していたトラブルの抑止など、システム管理者の負荷も軽減する。

 DDworks NXの価格は、初期導入費用が300万円(税別)から。月額利用料は個別見積もり。

DDworks NXの特徴