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ISID、VRを活用した多拠点間バーチャルコラボレーションシステム 「CoVR」を提供

 株式会社電通国際情報サービス(以下、ISID)は5日、VRを活用した多拠点間バーチャルコラボレーションシステム「CoVR(カバー)」を8月2日に提供開始すると発表した。

 CoVRは、設計・解析データを用いて作成した実物大のリアルな3DモデルをVR空間上に表示し、遠隔地にいる複数のユーザーがインターネット経由で、同じ空間で1つの3Dモデルを一緒に確認し、操作しているかのような仮想環境を提供するシステム。

 対象物の3Dモデルに加え、機構のアニメーション表示、モデルと視点の自由な移動、指示箇所へのマークの付与、ドキュメントの閲覧、音声会話、アバター表示などの機能を備え、直感的かつ効率的なコミュニケーション手段を提供する。

VR空間における共有イメージ

 実際の設計・検討データを活用することで、リアルな3Dモデルの表示が可能で、3Dモデルにはドアの開閉など、実際に機器を動かした際のイメージとなるアニメーションを付与してVR空間上で再生できる。

 3Dデータとは別に背景の入れ替えが可能で、より自由にVR空間を構築できる。3Dモデリングされた背景のほか、撮影した360度の静止画/動画を背景として利用することもでき、シチュエーションに応じた空間を再現できる。

 また、VR空間でのコミュニケーションをよりリッチにする機能として、VR空間上に設置された大画面へのPDF表示や、3Dデータの移動/回転、3Dデータの断面閲覧、パーツ単位の表示/非表示などの機能を提供する。

 CoVRの提供価格は、CoVRサーバーライセンス利用料が年額150万円、CoVRクライアントライセンス(多拠点での利用)が1端末あたり年額30万円。