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NTTとNTTデータ、NECの3社5Gを活用した企業向けソリューションの共創活動を開始
ドイツの共創拠点からグローバル展開を図る
2021年6月29日 08:00
日本電信電話株式会社（以下、NTT）、株式会社NTTデータ、日本電気株式会社（以下、NEC）の3社は28日、グローバル市場において、5Gを活用した企業向けソリューションの共創活動を開始すると発表した。NTTデータの子会社NTT DATA Deutschlandのイノベーションラボ“Ensō – The Space for Creators"（以下、Ensōラボ）における顧客との共創活動を通じて、市場ニーズを基にした事業開発、5Gソリューション開発を行い、ビジネスモデル・事業創出を目指すとしている。
NTTとNECは2020年6月に、「革新的光・無線技術を活用したICT製品の共同研究開発およびグローバル展開」を目的とした資本業務提携を締結。共同の研究開発体制を立ち上げて活動を進めている。そのなかにおいて、基地局設備を通信機器ベンダーに依存しないオープン化の取り組み（O-RAN）も進められおり、「O-RANをはじめとするオープンアーキテクチャの普及促進」に向けて、グローバルのオペレーターや通信機器ベンダーと連携を図りながら、O-RAN仕様の普及促進を行いつつ、仕様に準拠した国際競争力のある製品の開発が行われているとのこと。
今回、O-RANのグローバル展開の一環として、3社で企業向け5Gを活用した共創活動を開始する。Ensōラボでは今回、NTTデータによる5Gを活用した企業向けの共創環境の構築と、NECとNTTで研究開発を進めているO-RAN仕様に準拠したNECの基地局装置を追加設置し、マルチベンダーによる5G環境の整備を行った。
顧客はこの新しいEnsōラボを活用することにより、O-RAN仕様準拠の5G基地局を活用したデモの構築や、企業固有の要件に応じたアプリケーションのプロトタイプ開発などが可能になるとのことで、3社では、5Gを活用した新たなビジネス開発等を支援するとしている。
なお3社は共創活動の第1弾として、欧州の自動車関連産業をターゲットに、O-RAN仕様準拠の通信機器等の5Gインフラからアプリケーションまで含めたソリューションを開発し、事業化を目指す考え。さらに米国ほか、広くグローバル市場や自動車産業、製造業以外の産業向けにも、日本ですでに実施しているローカル5Gの実績、および、そこで得た知見やユースケースを生かして、新たなソリューションの創出を目指すとしている。
