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凸版印刷、「オンライン施設見学ソリューション」をアップデート

 凸版印刷株式会社は11日、工場・ショールーム・博物館・美術館などの施設見学をオンラインで行う「オンライン施設見学ソリューション」をアップデートし、提供を開始した。

 凸版印刷では、体験・コミュニケーションの設計ノウハウ、映像の企画・制作や、オンラインスタジオの構築・運用のノウハウを生かし、オンライン施設見学ソリューションを2020年6月から提供している。

「オンライン施設見学ソリューション」参加者PC表示イメージ

 アップデートでは、参加者のニーズに合わせてアテンドを行うことができる360°VR映像や、実際に作業しているような疑似体験ができる作業員の主観映像など、事前に撮影した映像コンテンツを用いてライブアテンドできる機能を追加。現地のネットワーク環境などに左右されず、安定したクオリティで配信を行える。

360°VR内埋め込み映像イメージ(左)と360°VR映像イメージ(右)

 また、オンラインでは把握することが難しい参加者の反応を、感情確認デバイス「GX-ボタン」でリアルタイムに計測することで、参加者のニーズをLIVE配信に反映できる機能を追加した。事前にGX-ボタンを配布された参加者は、ボタンを押すことで理解度を送信でき、集計されたデータはリアルタイムで可視化される。これにより、参加者の理解度やニーズに合わせたアテンドが可能となる。

「GX-ボタン」概要

 凸版印刷では提供開始に先立ち、完全オンラインで行われた凸版印刷の2021年度新入社員研修の一環として、トッパンコミュニケーションプロダクツ坂戸工場と、凸版印刷の地方創生・観光立国の共創拠点「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI」の2拠点のオンライン施設見学を、アップデート版を活用して実施した。

 オンライン施設見学ソリューションの参考価格は150万円から。凸版印刷では、オンライン施設見学ソリューションを工場やミュージアムなどの企業施設を中心に拡販していき、ソリューションと連携したイベントやプロモーションなどを含むコミュニケーションビジネス全体で、2023年度までに約50億円の売上を目指す。