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インディヴィジョン、欧州発のクラウド型イベント運営サービス「Eventory」を国内で販売

大手企業で採用実績のあるサービスを日本向けにカスタマイズ

 株式会社インディヴィジョンは18日、イベント運営プラットフォーム「Eventory(イベントリー)」と日本国内における独占パートナーシップ契約を結び、すべてのメニューやコンテンツを日本向けにカスタマイズした「Eventory 日本版」を正式提供すると発表した。イベント運営に必要な機能をひとつのプラットフォームで提供するため、運営作業の省力化・効率化を可能にするという。

 「Eventory」は、オンライン・オフラインを問わず、イベント開催中の参加者のエンゲージメントを高めるイベントプラットフォーム(Attendee Engagement Platform)。イベントの企画・開催・分析とフォローアップ(CRM)をひとつのプラットフォームで管理できる点が特徴で、CISCOやBNPパリバ、ポーランド-ドイツ商工会議所などの大手企業・団体が採用しているという。

 開催前は、イベントへの招待・登録から参加者のデータを集められ、イベント中のエンゲージメントデータとひも付けて、参加者の中からより関心が高いユーザーを効率的に探し出すことが可能。ユーザーとのコミュニケーションがすべて統計データとして集計されるので、イベント後の分析も的確に行えるとした。

 イベント開催についても、オンラインとオフラインの同時開催に対応し、PCがなくとも、アプリを通してすべての機能を利用できる。さらに、イベント開催中のエンゲージメントを高める機能として、アンケート、投票、ライブQ&A、チャットなどを搭載。ストリーミング中にひとつの画面(フレーム)で双方向コミュニケーションを行えるため、参加者の離脱を防げるという。

 また管理者向けに、リアルタイムにオンラインの出席状況や行動を把握し、効果測定、統計管理を行える機能を搭載。イベント終了後も、評価やアンケート機能によって参加者の反応を確認でき、統計データとしてイベントのROIを正確に把握可能にしている。

 CRM機能としては、連絡先を登録して、ラベルで連絡先を自由に分類することが可能。イベントの招待、リマインダー、イベント後のフォローアップ、欠席者への連絡など、送りたい相手をセグメントしてメールの作成および配信も行える。このほか、参加者をIDで管理して、Salesforceと連携する機能も備えた。

 セキュリティ面でも、欧州GDPR(EU一般データ保護規則)準拠の個人情報保護のセキュリティ基準をクリアしているため、インディヴィジョンでは、イベントのみならず、社内研修や採用面接、株主総会などにも活用できるとアピールしている。

 なお、今回提供する「Eventory 日本版」では国内向けのカスタマイズが行われており、すでに、株式会社ハースト婦人画報社のメディア「ELLEgirl」が運営するオンラインコミュニティ「ELLEgirl NEXT Lab」において採用が決定している。ELLEgirl NEXT Labは、3月5日に開催されるオンラインイベントにて、登録参加からアンケート、当日の運用管理やネットワーキング、アフターコミュニケーションに至るまで、Eventoryの機能を活用するとのことだ。