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ネットワンパートナーズ、監視カメラの録画映像を構造化データへ変換する分析ソフトを販売

 ネットワンパートナーズ株式会社は1月29日、イスラエルBriefCamの監視カメラ映像分析ソフトウェア「BriefCam」を取り扱い開始すると発表した。映像の確認時間を90%以上短縮できる点を特徴としており、パートナー経由で販売する。

 「BriefCam」は、AI・深層学習によって情報のデジタル化を実現する監視カメラ映像分析ソフトウェア。具体的には、監視カメラで撮影した対象物の28属性(時間、顔、色、大きさ、移動速度、男性、女性、子供、車、自転車、移動方向、滞留時間など)を抽出することにより、単なる録画映像を構造化されたデータへと再構成することができる。

 データ化後は、Review機能により、監視カメラで撮影した対象物について、確認したい属性を組み合わせた検索が可能になるとのことで、例えば、「リュックサックを背負っている女性」「右折する青色の自動車」「黄色の服を着た子供」といった対象を確認できるようになる。さらに、異なる時間に映った検索対象も同時に表示できるので、目的の対象物を迅速に特定し、映像の確認時間を90%以上短縮できるとした。

 また、「立入禁止区域への侵入」「特定の人物・車の登場」「線路上で滞留する人や車」など、あらかじめ指定した属性を監視カメラで捕捉した際に、リアルタイムで通知を受けるRespond機能も搭載した。これによって、想定する緊急事態が発生した際に、迅速に対処して安全を確保できるという。

 このほかResearch機能により、抽出した属性情報を蓄積し、ダッシュボードで分析結果を自動的に視覚化することも可能。マーケティング施策の改善・検討に利用できるとのことだ。

 なおネットワンパートナーズによれば、こうした3つの機能を活用すれば、新型コロナウイルス感染症への対策も可能という。例えば、Review機能で感染した従業員の動線を特定し、指定した距離よりも近い人物を検索したり、Respond機能によって、マスク未着用者が入館した際に通知して着用を促したり、といったことが実現できるとした。加えてResearch機能を活用すると、混雑しやすい場所と時間を特定し、予防的対処を行えるとしている。

訪問者数、平均滞在時間、性別、動線などを、自動的にダッシュボードで視覚化