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NTTデータ先端技術、オンライン不正検知サービス「ThreatMetrix」を提供開始

 NTTデータ先端技術株式会社は9日、米LexisNexis Risk Solutions社と代理店契約を締結し、オンライン不正検知サービス「ThreatMetrix」を提供開始すると発表した。

 ThreatMetrixは、電子商取引に関するサイト提供者向けのサービス。操作、入力情報、その他ネットワーク端末情報、処理要求内容など、ユーザーの多様な情報に対して、LexisNexis Risk Solutions独自のデータセンターに収集している全世界のオンライントランザクション情報をかけあわせ、“取引の危険度”を判断する。

 Webサイトに軽微な設定を加えるだけで、「新規登録」「ログイン」「支払い」などの多段なタイミングで、不正取引を検知可能。独自の行動分析技術をもとにしたユーザーの人格(ペルソナ)分析結果や、デバイス情報等をひも付けて総合的に判断することにより、リバースブルートフォース攻撃や、今までは検知が難しかった、複数サイトをまたいだユーザー情報の連係を狙った攻撃も、精度高く検知できるという。

 サイト提供者は、ThreatMetrixから得られた処理の危険度を参考に、必要な場合にのみ追加認証の要求などを実施することにより、不正ログイン・なりすましなどによる不正取引のリスクを低減可能。また、正規のユーザーには追加の認証は発生しないため、ユーザーエクスペリエンス(UX)を阻害することなく不正取引を防げるとしている。

 なおThreatMetrixのライセンス販売のみならず、セキュリティに精通したNTTデータ先端技術の技術者が、導入・運用に係るコンサルティングや、ルールの妥当性検証等を含めたPoC支援を提供し、ThreatMetrixの導入から運用までを一気通貫で支援するとした。NTTデータ先端技術では、同サービスの提供および導入コンサルティングなどにより、今後3年間で累計5億円の売り上げを目指す。