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パロアルト、次世代SD-WANソリューションと新アプライアンスを2021年1月にも国内提供へ

 パロアルトネットワークス株式会社(以下、パロアルト)は18日、次世代SD-WANソリューション「CloudGenix SD-WAN」と新たなSD-WANアプライアンス「CloudGenix ION 1000/9000」を日本市場で展開すると発表した。

 CloudGenix SD-WANは、米Palo Alto Networks2020年4月に買収したCloudGenixの次世代SD-WANソリューションに、機械学習機能と、SASE(Secure Access Service Edge)プラットフォームPrisma Accessとのシームレスな連携を追加したもの。新たなSD-WANアプライアンス「CloudGenix ION 1000」や「CloudGenix ION 9000」も提供する。

 CloudGenix SD-WANでは、まず、ネットワーク運用の簡素化およびキャパシティプランニングの改善のため、CloudGenix SD-WANに機械学習と分析機能を追加した。複数のアラームが発生した際に、根本原因のイベントを自動識別できるようになり、問題解決までの時間を大幅に短縮するとともに、アプリケーションの可用性が向上する。また、状況に応じて問題解決も自動化され、運用担当者がより価値の高い活動に集中できるようになるという。

 加えて分析機能により、利用しているWANコネクションは何か、それをいつ利用していたか、どのアプリケーションが利用したかといった点を容易に把握できるようになり、キャパシティプランニングが簡素化されるとした。将来的には、機械学習を他分野でも活用することを計画している。

 Prisma Accessとの連携では、拠点内および拠点間のトラフィック、さらに拠点からパブリッククラウドまたはプライベートクラウド上にホストされるアプリケーションへのトラフィック保護を実現するとのこと。なお、クラウドでホストされるAPIアーキテクチャを利用して、拠点内のハードウェアやソフトウェアをアップグレードする不要もなく、Prisma Accessなどのクラウドサービスとシームレスに連携するとした。

 一方、新アプライアンスのうちCloudGenix ION 1000は、小売業界やSOHO向けの小型製品。ファンレスで、小型静音であり、サーバールームのない環境への設置に適している。リモートワーク環境を構築する際に、企業のポリシーに適応した上で、パフォーマンス制御や可用性、セキュリティを確保できる。

 もうひとつのCloudGenix ION 9000は、大規模拠点や本社向けに提供するフラグシップ製品で、物理的なWAN障害の影響を軽減するよう設計され、障害発生時に通信を保護する高可用性を提供。また、従来のフラグシップ機器の2倍となるマルチギガビットのスループット性能を備えているとのことだ。

 CloudGenix SD-WANおよびCloudGenix ION 1000/9000は、パロアルトの各パートナー企業から、2021年1月以降に順次提供される。

CloudGenix ION 1000/9000