ニュース

NTT-ATとNTT-TX、12方向の発話を分離して集音する多指向性マイクロフォン用開発キットを販売開始

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)とNTTテクノクロス株式会社(以下、NTT-TX)は11日、NTTメディアインテリジェンス研究所の技術を活用して開発した多指向性小型マイクロフォンモジュールと、アプリケーションの開発に必要な開発者用マニュアルをセットにした「Voice Compass Developer Kit」を12月上旬から販売すると発表した。

 多指向性小型マイクロフォンモジュールは、最大12方向の音を個別に分離して集音する機能と、話者の方向を自動で推定して位置変化に合わせて集音する自動追従機能を備える装置。これらの機能を会議議事録システムに搭載することで、これまでは困難であった話者を分離・識別した音声認識が可能となり、議事録作成業務の効率化が図れる。

マイクデバイス外観

 Voice Compass Developer Kitは、NTTメディアインテリジェンス研究所で研究開発されたIM-ASTER技術をベースにしたマイクデバイス(NTT-ATが商品開発)と、IM-ASTERライブラリ(NTT-TXが提供)、開発者用マニュアルをセットで提供する。

 IM-ASTERライブラリは、64bit Windows DLL形式ライブラリ(Windows)および共有ライブラリ(*.so)形式ライブラリ(Linux)で、方向別音声分離(最大12方向、自動追従時は最大6方向、集音範囲は約60°)、自動追従機能(最大±30°の範囲)を提供する。

 製品の価格は要問い合わせ。また、製品は、11月12日~13日に開催される「コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2020 in 東京」に出展を予定する。