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NTTデータ、金融領域のビジネス創発に向けた新たなラボ「SPLAB」を開設

 株式会社NTTデータは3日、東京都千代田区大手町の新大手町ビルに、金融領域の新たなラボ「SPLAB(スプラボ)」を開設したと発表した。

 SPLABは、保険・証券・銀行など金融領域全体の顧客との横断的な活動を通じて、新しいサービスの創発支援を行う場として設置したラボ。NTTデータの金融システム基盤など、金融領域への親和性を技術や、新規ビジネス創発プログラム「DCAP」、地域創生活動などで得たノウハウを活用していく。

 NTTデータでは、昨今、SDGsやESGといった観点が注目され、企業の事業活動としても、社会課題へのアプローチやそれを起点としたビジネス検討が重要となっていると説明。また、新型コロナウイルスの流行が示すように、予測不可能な時代へと突入し、それによる社会構造そのものの変化への対応が金融業界でも求められているとして、こうした社会の変化に対応し、ビジネスとしても持続可能な新たなサービスの創発を金融領域の顧客とともに目指すラボとして、SPLABを開設したとしている。

 SPLABでは、現代社会における課題や生活者のリサーチを行い、真に解決すべき問題を把握し、それらの問題を生じさせている社会背景や定性的な要因を踏まえ、対処療法ではない面としての解決策を生み出し、その実現とビジネス化を目指す。

 NTTデータでは、これらの課題解決を、特に新規事業立ち上げや事業変革を目指す顧客とともに模索していく。解決手段としては、NTTデータのサービスの活用や、スタートアップ企業とのオープンイノベーションなどにより、新たなサービスの創発を目指す。

 また、NTTデータの金融領域のデザイン人財を集結し、デザインケイパビリティーを強化。コロナ禍に伴う金融領域のニューノーマルの発信や、ビジネス創発に必要な形でのリアルとオンラインのハイブリッド環境の構築も行い、ニューノーマルなラボとして、リアルとオンラインのハイブリッドであるからこそ質の高い事業創発活動が実現する環境を提供するとしている。

 NTTデータでは、5年先、10年先に必要とされる複数の新しいサービス、ビジネスの創発を目標に、金融領域全体の顧客とSPLABを活用しながら、社会変革に取り組んでいくとしている。