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ラックが米Elasticと協業、Elastic Stackを活用したシステム管理などのソリューションを開発

 株式会社ラックは、大規模データの検索およびデータ分析サービスを提供する米Elasticと包括的なパートナー契約を締結し、検索・分析エンジン「Elastic Stack」の販売とソリューション開発で協業を開始すると発表した。

 Elastic Stackは、あらゆるデータソースからあらゆるデータ形式をリアルタイム検索、分析、可視化できる、分散型で完全にインデックス化された検索・分析エンジン。ユーザーは、企業内に散在する数字、テキスト、地理情報、構造化データ、非構造化データなど、あらゆる種類のデータを収集・分析できる。

 一見関係のなさそうな、タイプの異なるデータを横断検索することで、これまで気が付かなかった結果の可視化が可能。オンプレミスおよびクラウドサービスとして提供され、サーバー1台のレベルから、数百台を並行動作させてペタバイト単位のデータ処理ができるスケーラビリティを備える。

 また、Elastic Stackは機械学習を用いた異常検知機能により、モニタリング対象のネットワーク機器の障害検知やセキュリティリスクの自動検知に利用できる。

 ラックでは、企業の情報活用の課題解決に向けてElasticと包括的なパートナー契約を締結し、Elastic Stackを活用したITシステムの動作記録分析、社内横断検索、セキュリティ調査分析支援などのソリューションの開発に取り組む。

 ITシステムの動作記録分析は、活用している情報システムが記録する各種イベントログや、購買動向や顧客行動などのアプリケーションデータを収集・分析することで、システム運用や監査の効率化やIT資産の有効活用を可能とし、マーケティングや営業活動の基礎情報を事業運営に活用できるようにする。

 社内横断検索は、企業内に蓄積されているドキュメントやプレゼンテーションのデータ、イントラネットで共有された情報、社員が議論しているチャットや社内SNSの情報などを横断的に検索できることで、ツールごとに検索手段を使い分ける必要がなく、迅速に目的の情報が発見できるようにする。

 セキュリティ調査分析支援は、ネットワークセキュリティ製品やウイルス対策製品、クライアント上で発生した不正なイベントログなどをSIEM(Security Information and Event Management)として情報を集約して分析することで、サイバー攻撃の事実や予兆を早期に発見でき、被害の拡大を抑制できるようにする。