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アリス、SaaS型WAFサービス「CloudCoffer on Cloud」を提供

 株式会社アリスは13日、SaaS型のウェブアプリケーションファイアーウォール(WAF)サービス「CloudCoffer on Cloud」の提供を7月20日に開始すると発表した。

 台湾のCloudCofferが開発したセキュリティシステム「CloudCoffer」は、カーネギーメロン大学CyLabの技術によって開発されたAIを搭載する、ウェブサイトへのサイバー攻撃を検知・遮断するためのWAF製品。

 従来型の製品で使われているシグネチャマッチング技術に頼らず、16万カ所に及ぶハニーポットから得られた膨大な攻撃サンプルと、高度なセキュリティスキルを持った200人に及ぶホワイトハッカーにより強化したAIエンジンを用いて、精度の高い検知・遮断を行う。ウェブサイトに対する外部からの攻撃だけでなく、ウェブサイト内部からの異常なレスポンスも検知する。

 CloudCoffer on Cloudは、CloudCofferの検知・遮断精度はそのままに、SaaS型として安価で手軽に導入できるWAFサービス。既知の攻撃に加え、ゼロデイ攻撃や難読化された攻撃などをAIエンジンにより確実に検知・遮断する。

 ユーザー側では、DNSの設定変更とSSL証明書のアップロードのみ(標準サービスの場合)で利用できる。複数FQDNを標準で保護し、100Mbpsまでは3FQDN、200Mbps以上では5FQDNの保護が可能。オプションで追加にも対応する。また、ユーザーごとにホワイトリスト、ブラックリストを登録できる機能も2020年10月にオプションとして提供を予定する。

 CloudCoffer on Cloudは、9月30日まで無償トライアル期間として提供。無償トライアルユーザーが10月以降の有償契約に移行する際は、初期費用を割引する。