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財務情報登録作業を自動化し業務効率を向上、TISの与信管理ソリューション「SCORE LINK Ver.10」

 TIS株式会社は10日、与信管理ソリューション「SCORE LINK」の新版として、AIを活用して決算書や確定申告書などの財務情報登録入力オペレーションを自動化した「同 Ver.10」を提供すると発表した。

 SCORE LINKは、銀行、信用金庫、信用保証協会などにおける、取引先の財務情報登録業務の効率化、事務作業の軽減、審査業務の標準化などを支援可能な与信管理ソリューション。

 今回の新版では、AIによる帳票自動認識機能を搭載し、AIが帳票タイトル、位置と項目の種別を自動的に判断して、OCRすべき個所を自動認識するようになった。これにより、非定型帳票に対する登録前処理が削減できるという。

 また、こうしてAIによって自動認識された帳票は、OCRによってデータ化されると同時に、財務諸表の勘定科目における細かな差異などを補正する仕組みを搭載した。こうして、業務知識が伴う科目修正などの補正業務がシステム化されることにより、事務処理の負担も軽減されるとのこと。

 TISではこれらの自動化により、SCORE LINK Ver.9以前と比べて、業務に要していた時間を5~8割程度短縮可能になったとしている。

 さらに、これまでは法人決算書5帳票と個人事業主確定申告書が読み取りの対象だったが、新版では、各種の勘定科目内訳明細書の読み取りに対応。財務諸表の入力業務の効率が大きく向上した。

 さらには、「申請書」や「依頼書」「契約書」「申込書」など、定型・非定型の紙帳票識別・読み取りも可能になった。金融機関や企業では、財務諸表登録以外にも、こうしたさまざまな紙帳票を取り扱い、人為的なオペレーションで登録業務を行っているが、それらの業務にも適用できるようになったとのことだ。

「SCORE LINK Ver.10」による業務プロセスビフォーアフター