ニュース

NTTドコモ、LTEに対応した法人向け「かんたん位置情報サービス」を提供

 株式会社NTTドコモは30日、LTEに対応した法人向けクラウド型位置情報プラットフォームサービス「かんたん位置情報サービス」の提供を4月1日に開始すると発表した。

 かんたん位置情報サービスは、小型のGPS端末を人やモノなどに装備して、その位置情報を検索・取得するといった用途に利用できる、クラウド型のプラットフォームサービス。サーバーや専用端末、地図データ、ユーザーインターフェイスなどをパッケージにして、位置検索、タイマー通知、エリア通知など、位置情報サービスを展開する上で必要な機能を法人顧客に提供する。また、WebAPI連携機能を活用して、顧客システムとの連携や用途に合わせた独自のカスタマイズにも対応する。

 新たに提供するLTE版では、利用用途に合わせて選択できる2種類のサービスとして、人の見守りやモノの盗難防止などを想定した検索回数が少ない用途向けの「かんたん位置」と、車両の動態管理などを想定した検索回数が多い用途向けの「かんたん位置EX」を提供する。

 また、専用端末では従来のGPSでの測位方法に加え、衛星測位システムのみちびき(QZSS)やGLONASS、BeiDou、Galileoを利用可能にし、位置測位精度を向上させた。さらに1分単位だった測位間隔が最短20秒単位になり、今後利用の増加が予想される車両動態管理に関する機能拡充にも対応する。

 専用端末は、バッテリータイプとバッテリーレスタイプの2種類。初期費用としては、初期登録費用、端末費用、契約事務手数料が必要。ランニング費用としてサービス利用料、通信料金が発生する。詳細については要問い合わせ。

 なお、LTE版のサービス開始に伴い、現在提供しているFOMA対応版の「かんたん位置情報サービス」については、2022年3月31日をもって提供を終了するとしている。