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エクイニクス、ベアメタルプロバイダーPacketの買収を完了

 米Equinix(以下、エクイニクス)は11日、ベアメタルの自動化プラットフォームを提供する米Packetの買収を完了したと発表した。これによりエクイニクスは、企業によるハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャーのシームレスな展開への支援を戦略的に加速していくとしている。

 エクイニクスが3億3500万ドルで買収したPacketの既存事業は、「Packet, an Equinix company」ブランドとなる。Packetの前CEO、ザッカリー・スミス(Zachary Smith)氏は、エクイニクスのベアメタル事業のマネージングディレクターとなる。

 エクイニクスでは、Packetのベアメタル自動化技術と、Platform Equinixのエコシステム、グローバルに展開された拠点、インターコネクションを同時に活用し、企業向けの新たなソリューションを開発していくと説明。企業顧客は、高いパフォーマンスでパブリッククラウド統合を行うためのデジタルインフラストラクチャーを、迅速にグローバルに展開することが求められており、これを支援するための先進的なソリューションを提供するとしている。

 ベアメタルサービスは自動化されたハードウェアの展開サービスを提供し、顧客はその上のハイブリッドマルチクラウド環境でOSまたはシステム仮想化ソフトを自由に選択し、展開できると説明。ベアメタル自動化で実績のあるPacket独自の技術により、システム仮想化やマルチテナンシーを使うことなく、物理サーバーやネットワークの展開が自動化されるとしている。

 また、エクイニクスのクラウドパートナーにとってポジティブな要素としては、エクイニクスのベアメタル製品がグローバルスケールでのハイブリッドなクラウド利用を促進することが挙げられると指摘。システム展開のリードタイムを短縮し、パブリッククラウドとプライベートインフラストラクチャーの両方を必要とするユースケースに対応することで、企業によるクラウドサービスの消費拡大を加速することも挙げられるとしている。