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DNP、小中高校向け教育クラウドプラットフォーム「リアテンダント」を本格展開

 大日本印刷株式会社(以下、DNP)は21日、文部科学省の「GIGAスクール構想」や経済産業省の「EdTech導入実証事業」など、児童・生徒の学習の多様化に向けた施策に対応して、教育クラウドプラットフォーム「DNP学習クラウド リアテンダント(以下、リアテンダント)」を2020年度から本格展開すると発表した。

 リアテンダントは、学習データ(スタディログ)を、AIを用いてデータ解析を行い、その結果に基づいて、個々の児童・生徒に合わせてに教材とサービスを提供する基盤サービス。

 DNPでは、学校現場の要請を受ける形で、リアテンダントが蓄積してきた子どもの学びのビッグデータを活用し、個々の児童・生徒に合わせた多様な教材・教育サービスを提供する取り組みを開始する。

 教員がこれまで活用してきた教材や、新たな学び方を提案するEdTech教材を提供する企業、塾、大手教育ICTベンダー各社とのオープンなパートナーシップを推進し、「ICTを活用した学習」「個別最適化された学び」の実現を支援する教育クラウドプラットフォームとして、リアテンダントの機能強化を進めていくとしている。

 DNPでは、2017年からリアテンダントを提供しており、タブレット端末および紙の両方から多様なスタディログを収集・蓄積できる「ハイブリッド基盤」であることが評価され、文部科学省の「次世代学校支援モデル構築事業」や経済産業省「未来の教室実証事業」などの複数の実証研究で採用されていると説明。タブレット端末が十分に整備されていない自治体においても、紙のテストの採点時間を最大60%短縮するとともに、スタディログを蓄積・活用できるソリューションとして評価され、導入されているという。

 今後については、GIGAスクール構想を背景に、1人1台のタブレット端末の導入が進み、今後ますますスタディログの効果的な活用が望まれる中、リアテンダントは2020年度に政令指定都市を含む300~350自治体への導入が見込まれるとしている。