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B-EN-GのVR学習システム、HTCのヘッドマウントディスプレイ「VIVE Pro Eye」に対応

アジア太平洋地域での販売を共同で推進

 ビジネスエンジニアリング株式会社(以下、B-EN-G)は10日、仮想現実(VR)技術を利用した学習システム「mcframe MOTION VR-learning」(以下、VR-learning)が、HTC NIPPON株式会社(以下、HTC)の提供するVRヘッドマウントディスプレイ製品「VIVE Pro Eye」に対応したと発表した。両社は今後、アジア太平洋地域におけるVR-learningの販売に関し、協業を進めるとのこと。

 VR-learningは、B-EN-Gが開発した「mcframe IoTシリーズ」の1製品。360度カメラで撮影した画像を基にVR教材を作成できるほか、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)を装着したユーザーが、そうしたVRコンテンツを疑似体験しながらトレーニングを行える仕組みを提供している。すでに、さまざまな業種の約20社で導入されており、安全教育や作業教育など、技能伝承が必要な業務で利用されているという。

 一方、HTCのVIVE Pro Eyeは、眼球の動きや焦点を追跡するアイトラッキング機能を搭載したVRヘッドマウントディスプレイ。ユーザーがVR空間で「何を」「どのくらいの時間」見ているかを、ヒートマップと視線トラッキングによって視覚化できる機能を持つ。これにより、無意識下での視線の動きも把握できるので、学習者の意図や意思決定に関する洞察を得られるとした。

 今回は、VR-learningの対応製品に、新たにVIVE Pro Eyeが追加された。またこれを契機として、B-EN-GとHTCは、アジア太平洋地域における販売活動を協力して推進するとのこと。

 B-EN-Gは今後、企業向け一体型VRヘッドセット「VIVE FOCUS PLUS」など、HTC製品への対応を進めるほか、「mcframe MOTION」関連の技術協力を行う考え。あわせて、韓国、香港、シンガポール、豪州などにおけるHTCの販路を活用し、VIVE製品と「VR-learning」とを組み合わせたプロモーションや提案を推進することにより、ビジネスの拡大を図るとしている。

VIVE Pro Eye(出典:HTCのプレスリリースより)