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DTVS、大手企業とスタートアップを結び付ける協業支援サービスを提供

 デロイト トーマツ ベンチャーサポート株式会社(DTVS)は3日、SaaS型のオープンイノベーションプラットフォーム「six brain」を開発したと発表した。その第1弾として、プラットフォーム上でスタートアップと大手企業を結びつける協業支援サービスを提供開始する。

 「six brain」の協業支援サービスは、スタートアップと大手企業の担当者を迅速に結びつけるサービス。スタートアップと大手企業は、自社の情報を入力するだけで、システムからのリコメンドやオファーを受けられるという。

 例えば大手企業の担当者側は、自社の情報を入力するだけで、最適なスタートアップの情報を受け取れるだけでなく、どのように協業すればよいかというリコメンドをシステムから受けとれるとのこと。

 これは、大手企業の課題とスタートアップのビジネスモデル・業界/商材の情報などの相関関係を、過去の協業データをもとにAIが分析し、140文字程度のシンプルな協業案として自動作成できるため。これにより大手企業は、今まで自社のネットワークではアプローチできなかったスタートアップに対しても、具体的な協業に向けたオファーを送れるとしている。

 また、数あるオファーの中からユーザーが確度の高い案件を絞り込めるよう、six brainのコミュニケーションマネジャーが、担当者同士の相性、持っている権限や予算、大手企業における意思決定フローなどのデータをもとにサポートするとした。

 このほか、ダッシュボードを使って協業案件の進行度合いを可視化できる機能を搭載。ユーザー側で協業に向けた機会や課題を把握できるので、今まではブラックボックス化しがちだった、スタートアップと大手企業の協業プロセスのPDCAサイクルを回せるとのことだ。

 なお、サービスの申込受付は12月26日よりWebサイト上にて開始し、一部の機能から順次サービス提供を開始する。本格展開は2020年5月からの予定だ。