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NTTコムウェア、AIを活用した入金消込支援サービス「PayMa」を販売開始

 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)は14日、入金消込業務を支援するSaaS型サービス「PayMa(Smart Payment Matching)」の販売を11月から開始すると発表した。

 PayMaは、企業の経理業務において目視確認・手作業が多く、煩雑となっている入金消込業務について、AIを活用して自動化することで、業務効率化を実現するサービス。

 入金データの「振込人名義」と「請求先企業名」を名寄せして自動でひも付けする機能や、企業名・入金金額・入金日付などに基づいて入金消込対象の請求データ候補を抽出する機能を提供。入金:請求が1対1、1対N、N対1のいずれのパターンにも対応する。AIによる機械学習により、請求データと入金データのマッチング結果を学習し、マッチング精度を向上させる。

 また、振込手数料や消費税による金額差異について、許容金額を事前登録することによって差異を考慮したマッチングなどのカスタマイズ機能も提供する。サービスは業界業種を問わず利用でき、SaaS型サービスとして提供するため、システム構築などを行うことなく、スピーディーに利用を開始できる。

 ルールベースによるマッチングに加えてAIによる機械学習によってマッチング結果を学習し、学習結果を次回以降のマッチングに反映することで、使えば使うほどマッチング精度が上がる仕組みにより、入金消込業務に要する時間の短縮や、業務の属人化解消に大きな効果を発揮する。

 先行してトライアル利用した顧客では、約80%の入金データに対して自動での入金消込が可能となり、その結果、入金消込業務に要する時間の約90%を削減する高い効果を上げたという。

 PayMaは11月から申込受付を開始し、2020年1月以降に順次顧客に提供を開始する。今後は、顧客からのフィードバックをもとにしたサービス改善に取り組むとともに、API連携により、NTTコムウェアのサブスクリプション管理プラットフォーム「Smart Billing」や、顧客が利用している経理システムと連携して入金消込業務を自動化するなど、経理業務のさらなる効率化をめざした機能拡充を継続していくとしている。