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国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場、ヴイエムウェアとシスコが大きな存在感を示す

~IDC Japan調査

 IDC Japan株式会社は14日、国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場に関する2018年のベンダーシェア調査結果を発表した。それによると、ヴイエムウェアが市場をリードしていることが分かったという。

 ネットワーク仮想化/自動化プラットフォームとは、SDN(Software-Defined Network)に代表されるネットワーク仮想化/自動化の主要構成要素。同市場をリードしているヴイエムウェアは、コンピューティングの仮想化/自動化に強みを持つ企業で、2018年も高い成長を実現していたという。

 この背景としてIDC Japanは、競争力が高くインストールベースが広大なヴイエムウェアのサーバー仮想化環境においては、仮想化/自動化の次のステップとして、VMware NSX Data Centerを活用したネットワーク仮想化の導入へ、顧客が着実に進んでいることを指摘している。

 なおヴイエムウェアは、ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場を提供形態別で分類したNVO(Network Virtualization Overlay)ソフトウェア市場において、2018年は72.6%のシェアを占めているとのこと。

 また、ネットワークインフラ市場で高いシェアを持つシスコも、ヴイエムウェアとともに国内ネットワーク仮想化/自動化プラットフォーム市場をけん引しているとのことで、提供形態の1つであるコントローラーアプライアンス市場では、61.7%のシェアを獲得している。

 IDC Japanはその理由としては、データセンターネットワークの運用、構築のいっそうの効率化や自動化を推し進める中で、Cisco ACIの採用が進んでいることに加え、企業ネットワークの自動化を柱とするCisco DNA Centerの導入も加速してきていることを挙げた。

 なお、ソリューション開発の面でも、ヴイエムウェアとシスコの両社はマルチプラットフォーム化を進めており、アジャイル開発やサブスクリプションモデルを採用するなど、市場の動きをけん引しているとのことだ。