2018年の国内RPAソフト市場、NTTデータが首位を維持するも外資系ベンダーが急成長～IDC Japan

　IDC Japan株式会社は7日、国内RPAソフトウェアの市場シェアを発表した。

　それによると、市場シェアの首位はNTTデータ、2位がUiPath、3位が富士通、4位がAutomation Anywhere、5位がBlue Prismの順になっているが、上位3社の合計がシェアの75.0％を占めているという。

　また、2017年の市場シェアと比較すると、国内主要プレイヤーのNTTデータが昨年に引き続き成長を見せて首位を維持したが、外資系RPAベンダーの主要プレイヤーであるUiPathも、製品の日本語化や従業員採用など日本市場への積極的な投資を行った結果、著しい売上成長を見せるなど、外資系RPAベンダーが急成長したとのこと。

　なお、2018年の国内RPAソフトウェア市場（ベンダー売上額ベース）は、働き方改革の解決策の一端を担うITツールとして、ホワイトカラーによるPCを利用したルーティンワークを自動化する目的でのRPA導入が進んだことから、前年比113.5％増、市場規模は155億600万円と大幅な拡大を見せた。2018年は前年に引き続き、オンプレミス市場が市場構成の大半を占めたほか、産業分野では金融業、製造業を中心に市場が伸びたという。

　ただし2018年は、RPAの導入に関して短期的なROIを追求するケースでは、RPAの継続利用を中止する判断がなされており、IDC Japanでは、RPAを利用するにあたり、ユーザー企業にとって新たな導入／検討フェーズにシフトしたと分析している。