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より便利にコインランドリーを活用――、TOSEI、SBT、コンテックの3社がIoTサービス「TOSEIクラウド」を提供へ

さまざまなサービサーとつながり、新たな価値を提供

 コインランドリー洗濯乾燥機を手掛ける株式会社TOSEI、ソフトバンク・テクノロジー株式会社(SBT)、株式会社コンテックの3社は17日、コインランドリーとさまざまなサービサーをつなぐIoTプラットフォームサービス「TOSEIクラウド」の開発を行うと発表した。第1弾のサービス提供は2020年3月より開始する予定。

 昨今では、コインランドリーをコンビニエンスストアやカフェなどに併設し、洗濯乾燥の合間に“ついで買い”や“待ち時間の消費”をしやすくするなど、リアル店舗同士でコラボレーションする事例が増えているという。

 そこで「TOSEI クラウド」では、そのようなリアル店舗のコラボに加え、IoT化するコインランドリー空間を通して、モノとクラウドが融合したさまざまなサービサーとつながることで、来店客にはより豊かな生活時間の創出を、オーナーにはコインランドリーの新たな価値創造によるビジネスチャンス創出を、それぞれ支援するとのこと。

 第1弾としては2020年3月より、オーナー向けに、コインランドリーの複数店舗の売上情報・店舗情報・機器情報・稼働情報を、ダッシュボード画面からリアルタイムで一元的に管理できる機能を提供する。

 また、2020年4月以降には顧客管理機能を提供。来店客ごとの利用状況に応じたキャンペーンやクーポン発行、近隣店舗とのデータ連携による相互送客など、コインランドリーのさらなる活用に向け、ユーザーとの接点強化を手軽に行えるようにするとした。加えて、天気などの外部データとの連携によって各店舗の売上をAIで予測し、オーナーの店舗管理にかかわる運用コスト低減を目指すとのこと。

 一方でユーザー向けには、2020年3月より、コインランドリーを利用したいユーザーが、コインランドリーの検索や各店舗の情報を確認できるようにする。また、店舗の機器の稼働情報も確認できるようにすることで、利用したいタイミングで機器に空きがあるのかどうかを事前に確認した上で、洗濯物を店舗に持っていけるようにするとのこと。

 こちらも2020年4月以降、マルチ決済やキャンペーン情報の取得、洗濯・乾燥機の事前予約機能などを順次提供し、ユーザーの利便性向上を図るとした。

 このほか3社では、「TOSEI クラウド」と連携したサービサーを増やし、コインランドリー空間のお得な情報だけでなく、近隣店舗で利用することができるクーポンなど、ユーザーの生活に適した便利なサービスを体験できるようにしていく考えだ。