ニュース

コネクシオ、ARとIoTを活用した設備保全ソリューションを提供開始

 コネクシオ株式会社は23日、シュナイダーエレクトリックの製造現場向けARソリューション「EcoStruxure Augmented Operator Advisor」と、コネクシオのIoTサービスを連携した「Smart Ready IoT AR設備保全ソリューション」の提供を開始した。

 ソリューションでは、機器の導入支援からARコンテンツ開発、PLCおよびセンサーなどとのIoTデータ連携までを提供。確実な点検記録とミス防止、設備保全作業全般の効率化、および作業ノウハウの迅速な共有と平準化による効果的な人材育成を実現する。

 ソリューションを導入することで、現場作業者は点検対象の設備にタブレットのカメラをかざすだけで、詳細データやマニュアル、操作ガイドが画面上に表示される。これにより、制御盤を開けたり、高所に上ったりせずとも、対象機器内部のデータを確認できるため、点検時間を短縮するとともに作業の安全性を高められる。

 操作ガイドを確認しながらステップバイステップで点検作業を進められるため、不慣れな作業者でも作業ミス/記録ミスを防ぐことができる。また、熟練者の手本動画をコンテンツ内に組み込み、その場で参照しながら作業を進めることもできる。

 点検アプリは現場をカメラ認識しないと起動しないため、未実施や抜けを防止し、確実に点検項目を記録できる。また、誰がいつどのくらいの時間をかけて点検したか自動的にサーバーに記録するため、改ざんも防止できる。

 また、PLCデータソース(標準機能)に加え、さまざまなセンサーやアナログメーターなどのIoTデータをARサーバーに連携できる。設備保全とIoTデータを連携することにより、異常や故障予兆をIoTデータから判断して作業者に通知することが可能となる。あるいは、点検にて異常を発見した際に、関連するIoTデータを同時に記録しておくことで、さまざまな相関関係や因果関係が分析可能となり、根本的な対策が容易となり、これまで頼っていた「現場の勘」を数値化し、予防保全や品質向上につなげることができる。

 サービスメニューは、コネクシオが導入コンサルティング、コンテンツ開発(5シーン、20POIまで)、導入支援までトータルに支援する「標準プラン」と、顧客自身が開発ツール(ARビルダー、BLUEエディタ)を使用してARコンテンツを開発する「ライセンスプラン」の2種類を用意する。価格は個別見積もり。

AR画面操作イメージ