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米IBM、自社のソフトウェアをRed Hat OpenShift向けに最適化

 米IBMは1日(米国時間)、自社のソフトウェアポートフォリオをクラウドネイティブに刷新し、Red Hat OpenShift上で動作するように最適化したと発表した。企業はミッションクリティカルなアプリケーションを一度構築すれば、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、Alibaba、IBM Cloudなど、すべての主要なパブリッククラウドとプライベートクラウド上でそのアプリケーションを実行できるようになったという。

 このクラウドネイティブ機能は、統合済みのコンテナ化ソフトウェア「IBM Cloud Pak」として提供され、共通のオペレーティングモデルと、共通のサービス(ID管理、セキュリティー、モニタリング、ロギングなど)が用意されるとのこと。同社では、統合された直観的でわかりやすいダッシュボードを用いて、クラウド全体の可視性と管理を向上させるとしている。

 ソフトウェアは、簡単に導入でき、特定の顧客のユースケースに合わせて調整済みのパッケージとして提供され、使用量に基づく従量課金モデルも追加される。

 現在、展開しているIBM Cloud Pakは以下の5種類となる。

Cloud Pak for Data

企業・組織がデータから得た洞察の提供を簡素化および自動化し、オープンで拡張可能なアーキテクチャを提供。5倍のスピードでAI向けデータの仮想化を実現

Cloud Pak for Applications

ビジネスのモダナイズ、構築、実装、および実行に役立つ。フィンテック分野の顧客の開発時間を84%短縮

Cloud Pak for Integration

アプリケーション、データ、クラウドサービス、APIの統合を支援。統合コストの33%を削減するよう、設計されている

Cloud Pak for Automation

ビジネスプロセス、意思決定、コンテンツの変革を支援。銀行では、手動プロセスの80%削減を達成したという

Cloud Pak for Multicloud Management

マルチクラウドの可視性を提供し、ガバナンスと自動化を実現します。顧客は大規模なクラウドネイティブな環境の運用費を75%削減できたとのこと

 今回はこのほか、IBMのパブリッククラウドでOpenShiftのフルマネージドサービスを提供する「Red Hat OpenShift on IBM Cloud」、IBM Z、LinuxONEにRed Hat OpenShiftを提供する「Red Hat OpenShift on IBM Z and LinuxONE」も発表された。