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ラクラス、大企業向け人事クラウドサービス「Tokiwagi(常盤木)」が稼働を開始

統合ワークフローと統合データベースにより給与計算を自動化

 ラクラス株式会社は1日、2018年5月に販売を開始した大企業向け人事クラウドサービス「Tokiwagi(常盤木)」が、稼働を開始したと発表した。

 Tokiwagiは、1)従業員と企業の間を流れる情報をすべてデジタル化する「統合ワークフロー(Unified Workflow:以下Unified WF)」、2)Unified WFが収集した人事情報を一元的に記憶する「統合人事データベース(Unified HR Database:以下Unified DB)」――により構成され、大企業が人事情報システムに求める機能を提供するクラウドサービス。

 PCからスマートフォンまで、ワークフローや就業管理の入力端末として利用できる「マルチデバイス・マルチブラウザ機能」や、毎月反復される給与計算の「自動化機能」、人材ポートフォリオを把握し、適材適所を実現する「タレントマネジメント機能」、グローバル人材管理に利用するための「マルチランゲージ機能」、Business Intelligenceによる「データ可視化機能」、e-Govなどの外部システムへの「自動連携機能」などの機能を有する。

 ラクラスでは、現在販売されている人事・給与パッケージソフトウェアの多くは、給与計算の効率化を目的として1990年代に開発されており、その後、時代の要請に応じて、人事情報管理、就業管理、ワークフロー、マイナンバー管理などの機能が追加されたが、それぞれの機能のデータベースは個別に独立していたと説明。そのため、給与計算を行うには、複数のデータベースを操作して情報を統合するという人間の作業が不可欠だったという。

 一方、Tokiwagiでは、人材に関する情報をすべてUnified DBに統合し、Unified DBの内容はUnified WFにより常に最新の状態に保たれているため、Tokiwagiは人間に代わってUnified WFとUnified DBを操作して、給与計算を含むさまざまな人事情報処理を自動的に実行できるとしている。

 また、Tokiwagiは大企業の複雑な就業・給与規程にも完全に対応し、その中にはこれまで手作業に頼ることが多かった例外処理なども含まれるため、Tokiwagiの登場により人間の役割は「処理を定義すること」に変わり、「処理を毎月反復すること」は人間ではなくTokiwagiの役割に変わると説明。こうした「人間を反復処理から解放すること」を目標に開発された人事・給与ソフトウェアは、日本初だと考えているとしている。