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東京エレクトロンデバイス、AI外観検査を低コスト・短期間で実現するプラットフォーム「TAiVIS」を提供

 東京エレクトロンデバイス株式会社(以下、TED)は27日、AIを活用した外観検査を低コスト・短期間で実現するAIプラットフォーム「TAiVIS(タイビス)」の受注を開始した。

 TAiVISは、ディープラーニング(深層学習)の識別技術を生かし、カメラで撮影した検査対象物の画像の特徴から良品・不良品の判定(推論)を自動で行うためのプラットフォーム。個体差がある製品の検査や、汚れや色ムラを見る官能検査、過検知の判断など、これまで目視検査に頼っていた判定を自動化し、省人・省エネに貢献する。AIによる学習を繰り返すことで、不良品の判定精度も向上する。

 また、複数の検査対象物を個別に推論処理(検査)する独自技術により、複数の製品が流れてくるラインで検査が可能になり、システム導入や運用のコストの削減と、検査効率の向上に寄与するとしている。

 TAiVISの基本構成は、FA PCと外観検査アプリケーションで、産業用カメラ、照明などはオプションで対応。エッジでの推論に特化した外観検査アプリケーションを搭載し、CPUと内蔵GPUの活用による高速推論処理が可能。カメラ画像のキャプチャ機能による学習用素材の収集、AI推論の判定結果と画像の保存、統計情報の取得、2台のカメラによる複雑な物体の判定、産業用途・組み込み用途向けの量産にも対応する。また、外観検査アプリケーションのセミカスタム、Microsoft Azure 各種サービスと連携したソリューションの提供にも有償で対応する。

 TEDでは、製造業、食品、医療、自動車、産業機器向けに、2022年までに10億円の販売を見込む。