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GDEPソリューションズ、再起動なしで脆弱性パッチを自動適用するLinuxカーネルライブパッチツール「KernelCare」を国内販売

 GDEPソリューションズ株式会社は24日、米CloudLinuxと代理店契約を締結し、Linuxカーネルのセキュリティアップデートパッチを自動的に、サーバーの再起動なしで適用可能にするLinuxカーネルライブパッチツール「KernelCare」の国内販売を開始すると発表した。

 KernelCareは、専用のKernelCareエージェントをLinuxサーバーにインストールしておくことで、CloudLinuxから配布されるLinuxカーネルのセキュリティアップデートパッチをサーバーの再起動なしに、自動的に適用できる製品。世界で30万台以上のLinuxサーバーで利用されており、GDEPソリューションズが国内初の正規代理店となるという。

 KernelCareセキュリティチームが常時、すべてのLinux脆弱性リストを監視し、サポート対象のカーネルに影響する脆弱性を感知すると、直ちに脆弱性パッチ(KernelCareパッチ)を作成。KernelCareエージェントは4時間ごとにパッチをチェックしており、自動的にダウンロードして適用することで、いち早くシステムを防御する。

 KernelCareを導入することにより、パッチ適用に忙殺されることなく、常に最新のセキュリティ状態を維持することができ、ダウンタイムやパフォーマンス低下もないと説明。複数の事業部門や拠点が存在する大規模環境であっても、メンテナンスに伴うダウンタイムの調整も不要となり、インフラ全体として運用負荷が大幅に軽減され、可用性、セキュリティ、安定性、顧客満足度が向上するとしている。

 製品の価格は、500サーバー以上の場合で、Linuxサーバーあたりの年間使用料(サブスクリプション)が6000円(税別)。また、無償トライアル版も提供する。GDEPソリューションズでは、2020年度に2億円の販売を目標とする。