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スマホのカメラでメーターの画像と数値データを収集、日立システムズが新サービスを提供

点検・監視業務の効率化や記録ミスの防止を実現

 株式会社日立システムズは5日、工場やビル、プラントなどに設置されている各種メーターの画像と数値データを、スマートフォンのカメラを活用して収集する「スマートフォン利用型メーター自動読み取りサービス」を発表した。7月から販売開始する予定という。

 日立システムズでは、市販のネットワークカメラなどを用いて、工場やビル、プラントなどにある設備のメーターの画像と数値データを自動収集する「カメラ利用型メーター自動読み取りサービス」を、2018年3月より販売開始しているが、「多数あるメーターの点検業務をコストを抑えて効率化したい」「固定カメラを設置するのが難しい場所にあるメーターにも対応したい」といった要望があったという。

 今回発表された「スマートフォン利用型メーター自動読み取りサービス」は、スマートフォンのカメラを用いてメーターの画像と数値データを取得するサービスで、こうした声に応える形でサービス化された。

 利用にあたって電源やネットワークカメラなどが不要で、スマートフォンに専用アプリをインストールし、初期設定を行うだけで安価に利用開始できる点が特長。撮影した画像は専用アプリ上で自動解析され、数値データに変換されるため、点検結果の転記や入力をすることなく、集計や帳票化を容易に行えるという。

 これにより、固定カメラを設置できない場所にある各設備のメーターの点検業務を効率化し、確認時や入力時に発生しやすい点検結果の記録ミスを防止するとともに、各設備の迅速な状況把握を支援するとした。

 さらに、撮影した画像データはサーバーに保存され証跡として残るため、問題が発生した際にはさかのぼって確認することが可能としている。

 なお、設備の稼働状況について細かく傾向を分析したり故障の予兆を把握したりする必要がある場合には、前述の「カメラ利用型メーター自動読み取りサービス」と組み合わせて提供できるとのことだ。

対応メーターの例