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富士通、垂直統合型基盤「PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack」を販売開始

 富士通株式会社は9日、垂直統合型基盤「FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack(以下、PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack)」を、国内および欧州で販売を開始した。今後、順次グローバルに展開していく。

 PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stackは、パブリッククラウド「Microsoft Azure」のサービスをオンプレミス環境で利用できる「Microsoft Azure Stack(以下、Azure Stack)」の導入を支援する製品。これにより、基幹業務システムに必要なセキュリティやコンプライアンス、可用性の要件を満たすクラウド環境を迅速に立ち上げるとともに、将来的にハイブリッドクラウドの円滑な構築を支援する。

PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stackによりクラウド化したシステムのイメージ

 PCサーバー「FUJITSU Server PRIMERGY」により、セキュリティやコンプライアンス、可用性などの要件を満たすとともに、Azure Stackの標準搭載により、オンプレミス環境で専用アプリケーションやシステム開発ツールなどのMicrosoft Azureサービスが利用できる基幹業務システムのプライベートクラウド化を可能にする。

 これにより、将来的にMicrosoft Azureと連携する際に、プライベートクラウド環境との間でユーザーインターフェイスやデータ資産などの共通化が図れ、ハイブリッドクラウドの構築が容易になる。

 事前に検証済みのサーバーやスイッチなどのハードウェアを垂直統合型の構成で提供することで、迅速かつ確実なプライベートクラウドの立ち上げを支援。また、マイクロソフトと連携した導入サービスでは、顧客業務に最適なシステムインフラ構成の検討から導入・構築まで、一貫したサポートを行う。

 マイクロソフトと連携した24時間対応の保守体制で顧客システムをサポートするとともに、運用管理ソフトウェア「FUJITSU Software Infrastructure Manager」を活用して、サーバーやストレージ、ネットワーク機器などを一元管理することで、ダッシュボード上での監視や異常の早期発見を可能とし、運用管理工数の削減に貢献する。

 システムの構成品は、管理サーバー(Hardware Lifecycle Host)がPRIMERGY RX2540 M4(1台)、ワークロードサーバー(Azure Stack Host)がPRIMERGY RX2540 M4(4~12台)、スイッチが10ギガビットイーサネット。ソフトウェアは、Azure Stackソフトウェア(別途、Microsoft Azureのライセンスプログラムに基づく利用契約が必要)、運用管理ソフトウェア(FUJITSU Software Infrastructure Manager)。構築サービスがPRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack 導入サービス、PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack 増設サービス。

 PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stackの価格は7775万円(税別)から。富士通では、製品を5月17日に東京国際フォーラムで開催する「富士通フォーラム2019」に出展する。

PRIMERGY RX2540 M4